秋田蔵元ガイド


株式会社木村酒造[福小町]

木村酒造の歴史

創業は元和元年(1615年)。県内でも2番めに古い歴史を持つ酒蔵です。1615年は、大坂夏の陣で木村重成が討ち死にをし、豊臣家が滅亡したころ。その木村重成の子孫の1人が、秋田まで逃げ延びて、現在の湯沢市で創業したのが始まりと云われています。秋田県湯沢市は豪雪地帯として知られており、冬期は寒冷な地域で、清冽な水に恵まれています。また、院内銀山が栄えたことで、多くのお酒が消費されるようになり、木村酒造もそれとともに栄えました。
古くは「男山」という酒名のお酒を造っていましたが、明治14年に明治天皇が秋田にいらっしゃった際、木村酒造に宿泊した侍従の方に「男山というよりも、女性的なお酒ですね」と「福娘」という酒名を賜りました。昭和になるまでは、男山と福娘という銘柄のお酒を出荷していましたが、商標が他社と重なるという問題に直面。小野小町の生誕の地と云われている湯沢の酒蔵であることから、現在の代表銘柄である「福小町」が誕生しました。
また、2012年には、世界最大のワインコンクール「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2012」で、「大吟醸・福小町」がSAKE(日本酒)部門の最高賞「チャンピオン・サケ」を受賞。689銘柄の頂点に輝きました。

木村酒造の酒造り

創業以来、脈々と受け継がれてきた伝承の技は、杜氏や蔵人が何度となく銘醸地に赴き、研鑽を積んで築き上げてきたもの。蔵の中にはオートメーションの設備などはなく、すべて蔵人たちの手によって造られています。毎年、米の出来や気温、雪の量などが変わるため、毎年同じ味のお酒を作るのは至難の業。そのため、醪の最高温度を低く抑え、醗酵日数を長くかける“寒造り”にこだわっています。できるかぎり自然に任せた酒造りを行う。そのために最適な環境を造ることに徹している。それが、木村酒造の酒造りのこだわりです。

杜氏紹介 [佐藤 時習 - Jishu Sato]

私が酒造りに臨むとき、それは杜氏ではなく技術者という立ち位置です。匠の技という土台の上に、更に科学的知識、技術を盛り込んだハイブリッド醸造を目指しています。
伝統とは、破壊と創造の繰り返しです。木村酒造は400年の伝統があります。この間、先人たちは幾度となく、酒造りにおけるパラダイム変換を迫られ、それを乗り越えてきたことでしょう。そして現在、お客様ニーズの変化、それに伴う醸造技術の進化のスピードはかつてない程、急激です。この時代に取り残されることなく、常に美味しいお酒を醸造することを心掛けています。

お問い合わせ先

名称 株式会社木村酒造
代表 米山 忠行
所在地 〒012-0844 秋田県湯沢市田町2丁目1番11号

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電話 0183-73-3155
FAX 0183-73-3154
ホームページ http://www.fukukomachi.com
蔵見学について 日曜・祝祭日の蔵見学(お買い物等含む)は、完全予約制とさせていただいております。
※ご予約は、3営業日前までにお願い申し上げます。