秋田の飲食店街、川反にある「酒屋まるひこ」は創業が1914年という歴史のあるお店だ。
「酒屋まるひこ」では秋田県産の酒のオリジナルのブランドが10銘柄あり、良いと思う酒を県内、県外に紹介している。
店主の栗谷信彦さんは日本酒をこよなく愛し、秋田に限らず酒の種類、蔵元の情報に至るまで日本酒への造詣の深い方である。
これまでは酒にこだわる酒販店は新潟産の酒を扱うところが多かったが、出回る量も限られており、次世代の酒屋が力を入れようとすると自ら日本酒を育てていく必要があるとのこと。
もちろん県内の蔵元の酒も多数揃えており、様々な嗜好のお客様へ的を得たアドバイスで応えている。
秋田県では昔でいう二級酒への嗜好が強いが、酒販店がオリジナルの酒をつくり、蔵元や消費者にアピールすることで、秋田の酒が変わっていくきっかけになってくれれば良いとのこと。
最近では県外の酒販店、飲食店が秋田の酒にも注目してくれるようになってきたという。「酒屋まるひこ」でも県外の個人、飲食店から、銘柄にこだわった注文が増えている。
日本酒を愛する立場から、「十年後の秋田の蔵元のあり方をこれから真剣に考える時期ではないか」とお話された。蔵元の理想像は?との問いに、「オーナーが杜氏を兼ねて、酒造り全般をまとめる蔵元の姿がもっとも理想に近い」、というご意見をいただいた。秋田の酒造りを考える貴重なヒントになると思う。
以前は付近の飲食店との取り引きも多かったが、日本酒にこだわるようになってから、秋田市内の飲食店は少なくなり、県外との取り引きが増えているとのこと。
住所:秋田市大町4丁目1番2号
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電話番号:018-862-4676
FAX:018-865-5268
営業時間:午前10時~午後7時
定休日:日曜日 ※変更の場合もございますので、ブログでご確認ください。
ブログ:http://hitosake.exblog.jp/